◆日立製作所 古川一夫社長

(夕刊フジ2007年11月14日より抜粋)
チャレンジ精神旺盛 事業整理で「花」開く
日立製作所の古川一夫社長は1946年11月3日生まれの61歳。0学では金王星、大犬座、運気期は「開拓」年生まれとなります。


 この星の人はチャレンジ精神が旺盛で何事もー心不乱に打ち込む素質の持ち主です。フットワークは軽く、目新しいものや珍しいものを見つけるのが得意な一面も持ち合わせます。
 半面、なぜか人の苦労を背負い込んでしまうことが上手で、あれこれ気を揉み、損な役回りを引き寄せることが少なくありません。
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そんな星回りの古川社長ですが、就任した2006年(開拓)はベストタイミング。非常に強い運気でしたので、相性のいい役員が配置され、いい環境に恵まれました。ヤル気はわき、頭はさえて…とやることなすことうまくいったことでしょう。
 ただ、周囲の役員たちを占うと「考え方の堅さ」というキーワードが浮かんできます。相性は良くても変化を嫌ったり、フットワークの軽さがなかったりという状況がうかがえますがどうでしょうか。
 株価のチャートをみると10年スパンで、もみ合い状況。何か踏み出すにも柔軟な発想を退ける堅さが、こんなところに出ているとも感じとれます。
 社長にとって今年(成長)は方向性と発展性がテーマの一年でした。「生長」というのは、四季にたとえると芽が成長して枝になり伸び始めること。就任からやり始めたことが大きく成長することを意味していますし、来年は「決定」年。その成長した枝を剪定する作業が必要になります。不要と思えることはこの際、切り落とすべきで、就任前から引き継がれている同社の事業を整理してみるのもテです。
 もっとも、7月から9月だけは要注意。やりすぎると現実とのギャップに苦しみそうです。
 事業という枝を10本から5本、10提案を5案に。チャレンジ精神旺盛の長所を原動力にして、細心の注意を払って努力すれば、それこそCMソングにあるように見たこともない「花」が咲くでしょう。
 日立製作所の創業者、小平浪平氏は1874年1月15日生まれ。0学でみると土王星、大犬座、0地点(0スター)の人になります。
 この星の生まれは、才能豊かで細かいことによく気づき個性的。頑固者ですが、かなりのカリスマ性を備えています。
 同社の2007年3月決算のデータをみると連結売上高約10兆円、従業員数約38万人。連結子会社934社で持分法適用会社165社、傘下に計1099社を抱えます。
 世界に名だたる超一流企業ですが、同社が世界に君臨できたのは、0スター生まれでカリスマ性にたけた小平氏だったからこそ。いかに手腕があろうとも他人ではこうまで成長しませんでした。
 同社の今後ですが、時代の流れと経営陣の運気を含めて分析すると、気掛かりな点が2つあります。
 役員との相性が弱い事業が目立ち、情報事業をはじめ、産業・基盤技術製品・電力・デジタルメディア・民生機器で「エネルギー不足」と出ました。女性が運気を変えるとも読めますので、勢いが欠けた事業に女性を多用してみてはいかがでしょうか。
 もうひとつは海外戦略。
詐欺に遭い、損失大との暗示が…。信頼関係が深い相手でも取引の決断、時期には要注意。特に中国、北米方面が気になりますので、気に留めておいてください。

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